JGAPってなんだろう?

先日出展した「アグリフードEXPO」。
当組合が「JGAP」を取得していることに反応された来場者と、
そうではない来場者がいらっしゃいました。

これは「JGAP」の認知度がまだまだ低いことも原因かと。
そこで、今回は「JGAP」についてわかりやすくもの申します!

「JGAP」とは?

JGAPは、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証です。
JGAPは、農場やJA等の生産者団体が活用する農場・団体管理の基準であり、認証制度です。

農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法の1つです。
第三者機関の審査により、JGAPが正しく導入されていることが確認された農場には、JGAP認証が与えられます。適切に管理されている農場だから、安全な農産物を提供することができます。

JGAP認証農場は、消費者の皆さんにとっても、農産物バイヤーの皆さんにとっても、安心して購入・取引できる農場です。
良い農産物選びは、良い農場選びから始めましょう。

http://jgap.jp/navi_01/

具体的にはどんな基準で認定されるのか

当組合はシイタケの生産農家「青果物」のチェック項目が審査されました。
一例を以下に記しますと・・・

・栽培の記録をしている
・水質がきれいである
・クリーンな施設で栽培を行っている
・放射能の管理ができている
・薬品等を正しい基準で使用している
・農場の安全管理がしっかりしている

といった項目が120以上、専門の審査員が農場に直接来て、
きびしい目で審査していきます。

生産される農産物が安全であること。
トレーサビリティー(生産過程がしっかり記録されている)。
そういった消費者側のニーズに応える項目。

さらに、農場で働く従業員のための項目もあり、
避難口、救急箱の設置、農機具などの収納施設、
ボイラー等の安全性といった、働く人への安全管理項目もあります。

当組合ではシイタケを採取するために農業用ハサミを使用するので、
それの保管箱を作り、刃物が人に怪我をさせないように。
などといった細かい点も指導を受けました。

これからのJGAP

今はまだ認知度の低いJGAPではありますが、需要は高まると思います。
2020年には東京オリンピックが開かれます。
そこで使用される食品の安全性は、しっかり確認して選手に提供されます。

たくさんの観光客も訪れることでしょう。
原発事故による放射能汚染は世界に広く知られています。
この食品は汚染されているのか、土や水質はどうなのか。

一つ一つ確認していくことは、末端消費者に届ける中間業者や、
そのバイヤーさんの負担となります。負担は価格にも上乗せされてしまう。
そこでこのJGAP認定証が役に立ちます。

認定農場の農産物は安全の証明。これを提示できる生産者から購入すれば、
農薬、水質、放射能汚染、生産物の安全性が全てチェックできるのです。
直売所などで購入されている一般消費者の方も、簡単にチェックできます。

小規模生産者はJA、生産組合に加入し、団体規模でJGAPを取得することで、
その安全性を示すことができます。

そしてこれから農業に従事する人たちへの安全性の確保。
農業従事者で保険に入ったことのある方はご存知かと思いますが、
トラクターやコンバイン、ベルトコンベアーを扱う農家は、
保険会社からチェックが入ります。

扱っている機器が工事現場従事者と同じぐらいの危険性があるためです。
JGAPではそういった安全性が確保されているか、チェック項目があります。
もし就農先が農業団体ならば、JGAP取得団体をおすすめします。

まとめ

・JGAPは農産物の安全性を認証する制度。認定団体の生産物は安全です。

・JGAPは水質、放射能、農薬等の幅広い項目を全てチェックしています。

・JGAP認定農場は、働く人にとって職場環境の安全が考慮されています。

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